1. マスフローコントローラの動作機構
マスフローコントローラは小型の機器で、正確に流量を制御しながら1つまたは複数の化学物質(ガスまたは液体)をプロセスに供給します。この目的のために、供給される化学物質の流量が電圧、電流やデジタル信号(RS232、フィールドバス)により電気的に設定されます。機器を通過するガスや液体の量は内蔵のセンサにより測定されます。この測定値が設定値と比較されます。測定値と設定値を一致させるために、コントロールバルブ(制御弁)の開度を大小させ流路の大きさを変動させます。
簡潔に述べると、マスフローコントローラはマスフローメータ(センサ)に制御弁、センサ・バルブ間のフィードバックエレクトロニクスを組み合わせたものとなります。この制御機能(PID: proportional-integral-derivativeとしても知られています)はしばしば機器の電子回路に標準で組み込まれ、制御特性はユーザー向けソフトウェアにより調整(より早く/より滑らかに)可能です。