ターンダウン比は何を意味しますか?
ターンダウン比はレンジアビリティとも称されます。これは流量計やコントローラが精度よく流量を測定できるレンジを表します。換言すると、測定レンジの上限と下限を比較したものであり、次の式により求められる比で表現されます:
ターンダウン比 = 最大流量÷最小流量
例えば、流量計のターンダウン比が50:1とすると、その流量計は最大流量の1/50の小流量まで正確に測定することが出来ます。そのため、仮に流量計のフルスケールが20 ln/minとすると、その流量計は0.4 ln/minまでの流量測定が可能です。流量計やコントローラの能力上の最大・最小流量は測定・制御が可能な流量範囲より広いことがある点にご留意ください。例えば、マスフローコントローラが50:1のターンダウン比をもち、最大25 ln/minと最小0.16 ln/minの測定が可能である場合(25 ln/min÷0.16 ln/min = 156.25)も、ターンダウン比50:1が実際の測定レンジを決定します。この例では、校正された最大流量が25 ln/minであれば、測定可能な最小流量は0.5 ln/min(25の1/50)です。適用用途が最小流量0.1 ln/minまでの校正を要求する場合、測定可能な最大流量は5 ln/min(0.1の50倍)となります。