高速応答化による制御性向上
EL-FLOW Prestigeマスフローコントローラの制御性能は、オーバーシュートなしで素早く設定値変化に追従するように工場にて調整されます。さらに、コントローラは機械的な衝撃や圧力のゆらぎ(同じシステム内にあり、ガスを消費する機器により起こり得ます)に対し高い耐性をもっております。さらにお客様のプロセス環境にあわせ、オプションで更なる高速応答(セトリング時間t98% = 500 ms(最高値))や更にスムーズな制御を実現するよう設定も可能です。コントローラの動作特性は、現場にてFlowTune™またはFlowPlot™を用いて調整することも可能です。フリーソフトウェアFlowPlot™は機器の診断、アラーム(警報)設定、カウンター(積算)設定にもご利用頂けます。
環境にあわせて選択可能なI/Oオプション
D-サブ9ピンコネクタの設定により、多様な入出力(I/O)に対応可能です。標準のRS232通信と多様なアナログ信号(0...5 Vdc, 0...10 Vdc, 0...20 mA, 4...20 mA)に加え、オプションでRS485通信、デジタル周波数/パルス出力、警報出力/リセット、バルブ開閉、アナログのバルブ出力を選択し追加できます。さらに、内蔵通信ボードにより多様なフィールドバス対応が可能です:CANopen®, DeviceNet™, PROFIBUS DP, PROFINET, Modbus RTU/ASCII, EtherCAT®, FLOW-BUS.FLOW-BUSはブロンコストがマスフロー測定・制御用に独自に開発したRS485ベースのフィールドバスです。LabVIEW™ (National Instruments社によるグラフィカルソフトウェア)ユーザー様の利便のため、ブロンコストはFLOW-BUS™インターフェイス搭載の製品のためのプラグ&プレイドライバをご用意しております。
保有コストの削減
EL-FLOW Prestigeは、マルチガス/マルチレンジ(MG / MR)機能により、高い柔軟性を提供します。この機能は現在約100ガスに拡張されており、FlowTune™ソフトウェアまたはPLCを介して簡単にアクセスできます。機器をシステムから切断する必要はありません。 EL-FLOW Prestige機器のユーザーは、現場で機器を再スケーリングできるため、取り外しと再校正にかかる時間と費用を節約できます。さらに、相手先ブランド供給(OEM)の場合、在庫にあるスペア機器の種類を大幅に削減して、所有コストを削減することができます。
Customized Input/Output configurationsカスタマイズ可能な入出力信号
指示設定のためのアナログ/RS-232/フィールドバス通信I/Oに加え、EL-FLOW PrestigeはDサブ9ピンコネクタの5番ピンの構成をカスタマイズすることができます。デジタル周波数/パルス出力、アラーム出力/リセット、外部設定信号の処理、バルブ開閉、バルブ制御アナログ信号といった拡張機能をもたせることが可能です。型式に示されるいくつかのオプションに加え、要求に応じて様々な機能を盛り込むことができます。
圧力補正機構付きマスフローコントローラ(EL-FLOW Prestige PI)の特長
マスフローコントローラ (MFC) の測定精度と制御安定性は外的要因の影響を受けます。EL-FLOW Prestigeには正確な温度補正機構が標準装備されており、温度変化時の流量測定への温度影響を補正致します。圧力変動の影響は"PI"(Pressure Insensitive)オプションを選択頂くことで実現し、外部に圧力補正用の圧力センサを別途設けて頂く必要はございません。
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EL-FLOW Prestige PI(圧力補正機構付き)の長所
バイパス型サーマルマスフロー測定に関する詳細情報